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『僕たちはひとつの光』
μ's18人を包んだアッザム花の蕾が現れます。
本当の本当に、これがμ's最後の曲です。
本当の本当に、これがμ's最後の曲です。
涙は昨日ですべて出し切った。
そう高を括っていた僕は、まだまだ甘かったようです。
途切れることなく続く5万人の『僕光』合唱。
円陣を組みながら「みんなが大好きだから」と言って泣き出すそらまる。
6年間を駆け抜けたμ's……その終わりの歌。
キャストも涙。
観客も涙。
僕も涙。
涙で頬を濡らした9人のキャストがゆっくりとステージから消えてゆきます。
えみつん。
うっちー。
みもりん。
シカコ。
りっぴー。
ぱいちゃん。
そらまる。
南條さん。
くっすん。
そして―――
穂乃果ちゃん。
ことりちゃん。
海未ちゃん。
かよちん。
凛ちゃん。
真姫ちゃん。
矢澤。
えりち。
のんちゃん。
先程まで、当たり前のように佇んでいたμ'sという大きく温かな存在も不意に感じられなくなります。
まるで今までかかっていた魔法が急に解けたように。
なにかに縋るようにμ'sコールを続けるドームのラブライバーと、LV会場のラブライバー。
しかし、僕はそのコールの輪には入れずにいました。
終わってしまった。
μ'sが……終わってしまったのです。
その圧倒的なまでの衝撃に、僕はしばらく呆然とし、動けませんでした。
えみつんは「約束はまだできないけれど」とは希望を仄めかしてくれてはいましたが、ここまで綺麗に終わらせてしまったら、もうNextStageは無いのは明白。
誰の目にも明らかです。
もう、あの9人……いえ、18人には会えない。
そんな圧倒的な喪失感と虚無感に……心が圧死寸前でした。
μ'sの終わり。
その現実を受け止めきれずにいる僕の目には……傍らで楽しそうに三本締めを煽る人々が、なんだか別の世界の人のように映りました。
イミワカンナイ……。
なんでそんなに元気でいられるの……?
君達にとってのμ'sって、終わった後に三本締めとか笑顔でやれる程度の存在だったの……?
かなり面倒臭い主張をしているのは、自分でも分かっているつもりです。
ですが叫ばずにはいられません。
君達にとってのμ'sって!!
終わった後に三本締めとか笑顔でやれる程度の存在だったの!?
ですが叫ばずにはいられません。
君達にとってのμ'sって!!
終わった後に三本締めとか笑顔でやれる程度の存在だったの!?
そんな面倒臭い感情を消化できずにズルズル引きずっていたら食欲がモリモリ減衰し、体調も崩し10日ほどで体重が7キロほど落ちました。
未だに、ショックから立ち直れていません。
今期のアニメもろくに視聴していません。
サンシャインはまぁ……情報と楽曲だけ惰性で追いかけています……。
けど……。
やはり……。
やはり……。
時が経てば経つほど、僕の中でμ'sという存在が本当に本当に大切なファクターだったんだなって痛感しています。
ですが、悲しんでいても無意味なのです。
なぜなら女神達はすでに天界へ還られてしまった。
もう二度と……会えなのです。
ですが、悲しんでいても無意味なのです。
なぜなら女神達はすでに天界へ還られてしまった。
もう二度と……会えなのです。
μ'sとはなんだったのか。
先に述べた通り、僕個人としてはμ'sのライブや一連の活動は、一種の降霊術の類だと思っています。
そして、その結果として起きたのがあの壮大な奇跡の数々。
キャストが鍛錬を積み重ね、キャラの魂をその身に宿して様々な奇跡を起こす。
アニメキャラクターの魂を憑依させて舞い踊る彼女達が奇跡を起こす度に狂信的な信者が集まり、一種の宗教じみた熱狂的な人気になっていったわけです。
まぁ海を割って道を作ったりとか水をぶどう酒に変えたりとか、そういうド派手なやつではありませんが泡沫アニメコンテンツがSSA超満員でワンマンライブする時点で、日本のアニメシーンおいてはスーパーサイヤ的な超絶奇跡でしたからね。
そしてアイドルコンテンツといえば即ち偶像崇拝。
μ'sはそのアイドル=偶像崇拝というコンクリートブロックめいた固定概念に、強烈なインパクトとアクの強い世界観というダイナマイトによって深く大きな風穴を穿ち、この世に存在しないアニメキャラクターへの崇拝という新しい風を吹き込んだわけです。
まぁアイドル業界における慢性的な停滞とマンネリ化、そしてアイドルアニメコンテンツの玉座が長らく空席状態だったのも大きかったですけどね。
ですが声優にアニメキャラクターのような歌やダンスをエミュレートさせるのは並大抵のことではありません。
そもそもμ'sのメンバーは元々グラドルだったり、アマチュアバンドのボーカルだったり、エロゲの声優だったり、ミルホ声優だったり、テレビ戦士だったり、バスローブ姿で歌ってた場末の歌手だったり、メイド喫茶店員だったり、実力はあったのにデビュー作が盛大にコケて以降鳴かず飛ばずだった元期待の新人声優だったりをオーディションでかき集めたまさに各業界の生き残り部隊だったのです。
敗残兵の寄せ集め。
そんな境遇で必死に頑張ってひとつまたひとつと奇跡を起こしていくキャストと、アニメの世界で一生懸命頑張るμ's。
アニメもスポ根ならキャストもスポ根。
キャストも徐々に、μ'sのメンバーの魂を宿すのにふさわしい存在へと洗練されていったように思えます。
その成長過程を余すことなく見せることで、オーディエンスもそれを認識し、目の当たりにし、熱狂したのです。
そのスポ根と奇跡の果てに、彼女たちはアニメキャラクターの魂をも宿す存在まで昇華したのです!
「そんなオカルトありえません!」
まぁそう言われちゃそれまでなんですが、解釈は自由ですから。
解釈といえばFINAL2日目のうっちーに関するとあるラブライブ大好きおじさんの解釈が印象的でしたね。
最初の挨拶でうまく声が出せずに泣き出してしまったうっちー。
一時はどうなることかと思っていましたが、見事に持ち直して1日目と遜色ない……いえそれ以上のパフォーマンスを見せてくれたうっちー。
声帯結節を引きずりながら6時間のライブを続行するのも狂気の沙汰ですが、何故一度喉を壊した状態から短時間で歌えるレベルにまで回復できたのか?
奇跡……。
μ'sというメンバーは様々な奇跡を起こしてきましたが、これもまた奇跡だったんじゃないかなって僕は思います。
そして、この奇跡についてとある掲示板のラブライブ大好きおじさんは、こんな解釈をしていました。
「ことりちゃんが天界から降りてきて、一緒に歌ってくれていたんだよ」
『事実というものは存在しない。存在するのは解釈だけである。』
ニーチェ
μ'sの9人とキャストの9人が起こしたこの、ラブライブという現象。
皆さんはどう解釈しますか?
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